(※このページは2020年7月8日に公開されました)
はじめまして!
「RAREMY」時計鑑定士のPと申します!
このブログでは毎週、今話題の芸能人や有名人の所有しているブランドをご紹介しております♪
今回は、香取慎吾さんや中居正広さんも愛用するルイ・ヴィトンについてご紹介しようと思います!
フランス生まれの166歳
2019年の年間売上高が591.2億ドル(約6兆4,400億円)を記録したLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ。その中核をなすルイ・ヴィトンが生まれたのは1854年。世界初となる旅行用鞄の専門店としてその歴史をスタートさせます。
この年の日本は日米和親条約により鎖国が終わった年ですねー
カルティエの7年後輩です。
鞄メーカーの作る高級時計
150年以上の歴史を誇るルイ・ヴィトンですが、時計を作り始めたの2000年以降なんです。意外ですよね。1990年代に事業を拡大させていた一環なんです。筆記具やジュエリーを発表したのもこのころでした。
ルイ・ヴィトンの時計はデザイン重視と思っている方も多いと思いますが侮るなかれ!
実際に複雑で驚くようなものも作っています。ラインナップとしては、タンブールとエスカルの二枚看板ですが、それぞれ時計業界の常識からは外れた時計なんです。ですが、時計愛好家からの評価も高い!なので今回ご紹介していこうと思います!
成り立ちが不明の「タンブール」
残念ながらタンブールの成り立ちに関する資料はほとんど残っていないらしいんです。。。
ですが、1997年に当時新進気鋭のマーク・ジェイコブスがアーティスティック・ディレクターに就任していたので彼の影響は少なからずあったはず。最終的にデザインをまとめたのは当時はフリーのデザイナーで2009年に4Nという時計ブランドを立ち上げたフランソワ・カンタンだったそうです。
この4Nの時計もおおいに常識外れではあるのですが、今回はスルーします。
実はタンブールは発表当初はあまり評価が高くなかったんです。。。仕上げが甘く、ケースの形が独特でこれまでに例がない。なぜなら当時の時計メーカーは時計を立体的にみせることに試行錯誤していた中でタンブールのようにベゼルがなく、裏面の膨らんだ間延びするようなデザインは良しとされていなかったからなんですね。
ですが、最近では仕上げも改善され、さらにはその形状についてもデザイン的に優れていると評価が変わってきたんです!!
時計を薄くすると着け心地はよくなるが見た目のインパクトがない、しかしかえって厚くすると着け心地が悪くなり側面からの印象が間延びするんです、この問題にいろんなメーカーが頭を悩ませていました。
そこで登場したのが立体的なベゼルや、ウブロのような多重構造のケースデザインです。そうすることで薄型時計の存在感や、厚い時計の間延び感を解決していたんですよ。
ところが!
タンブールは厚めのケースにLouis Vuittonと文字を掘るだけでこの問題を解消して見せたんです!それに薄くしたとしても立体感が失われないという凄さ。改めてみるとそういうことに気が付くんですよね。
2002年のファーストモデルからデザインの変わらないタンブールはー目でそれとわかるデザインであり、今後もタイムレスなデザインとしてブランドの歴史にあり続けると思います!
ワクワクする時計「エスカル」
ルイ・ヴィトンで一番初めに本当に欲しくなったのは、「エスカル ワールドタイム」。ルイ・ヴィトンの色に対するこだわりが前面に出た一本で、文字盤の38色のカラーリングをすべて手で塗っているんですよ!丁寧に塗り重ねられているので肉眼でもその盛り上がりが見えるくらい。
本来なら色を付けた文字盤には表面保護のコーティングをするんですが、この時計はそれを省いちゃってるんです!いいのか!?大丈夫なのか!?
どうやら大丈夫らしい。そのおかげできれいな発色の表現が出来ているんだって。最近のエスカルは色味を減らすのがトレンドみたいですが。。。
さて、タンブルーではたくさんデザインの話をしたので、ここでは機械の話もしたいと思います。
エスカルワールドタイムの機械はファブリック・デュ・タンっていう会社が作っています。この会社はパテックフィリップとかで複雑時計を組んでいた腕利きの時計師たちが興した会社で、ルイ・ヴィトンはここを吸収し傘下に加えています。もともと複雑時計の製造で定評のあった工房なので、ファッションブランドであるルイ・ヴィトンがめちゃくちゃかっこいいスピンタイムやミニッツリピーターのような超複雑時計が作れるのもこの会社があるからなんですね。
トップレベルの時計職人が、ルイ・ヴィトンという豊かなブランドで自由に時計をつくっているので、普通の時計メーカーがやらないことが実現できているんだと思います!
じゃなきゃ細かい図柄の文字盤とか、まして38色の手塗りなんてやらないって。
やっぱり好きですねエスカル😆
最近ではタンブールが自分でストラップを付け替えられるようになったりと、今のトレンドをおさえ進化しているタンブールとエスカル。今後もなにか時計ブランドとは違う何かをやってくれるんじゃないかと期待しちゃいます。
みなさまもぜひこの一本を愛用時計としてご検討してみてはいかがでしょうか。

さて、今回は誰もが知るハイブランド【ルイ・ヴィトン】の中で、代表する時計をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?タンブールを愛用しているのが中居正広さん。エスカルを愛用しているのは香取慎吾さんです!
今後もいろいろな有名人の方々の愛用ブランドをご紹介していきますのでよろしくおねがいいたします♪
「ブランド楽市」時計鑑定士のP